また、自惚れてるだけかもしれないけど、
あたしはそれぐらい隼斗に想われていたんだ。
「は、やとっ……」
あたしってば、本当にバカだ。
なんですぐ分からなかったのかな?
予兆なんてたくさんあったのに。
もっと深く考えていれば…
あのとき、軽く流していなければ…
一気に後悔の波が押し寄せてくる。
ママが黙ってそんなあたしを抱きしめてくれた。
「こんなに好きにさせないでよ…っ」
隼斗と過ごした半年間であたしはキミのことをこんなにも好きになってしまった。
いや、たぶんもっと前から好きだった。
その気持ちに気づくことが出来たからあたしにとっても大切な半年間なのかもしれない。
「ごめんね…っ、愛咲……」
ママはあたしを強く抱き締めながらそういう。
あたしはただママの腕の中で
ワンワンと子供のように泣くだけ。