「えっ?なんでママがいるの?!」
あたし知らない間に
一週間、時過ぎちゃった!?
そんなにボーッとし過ぎてた!?
って…そんなことさすがにあるわけないよね。
「隼斗くんが家に戻ったって聞いて
急いで帰国してきたのよ」
隼斗が家に帰ったこと、知ってるんだ……。
「そうなんだ……
じゃあ今日からまたよろしくだね」
やっとこの少しだけ大きな家に
一人でいなくて済むんだ。
この家で過ごした隼斗との出来事を思い出して一人で泣いてしまうこともないんだね。
「愛咲、久しぶりにリビングで少し話さない?」
「えっ、うん」
ママのいつにない真剣な表情に
あたしは“うん”と言うしかなかった。
あたしたちはリビングに移動して、
ソファに座って向き合う。
話って…なに?
また、惚気話だったりする?



