ヤバい………誰かにバレたかな。
「もういい加減でてきなよ、藤沢さん」
そういって扉をガチャリと開けたのは先ほどまで隼斗と話をしていた宇都宮くんだった。
あたしはその声に反応して涙でグシャグシャな顔を上げて、彼を見つめた。
「あーあ、こんな顔になっちゃって」
宇都宮くんはあたしの目線までしゃがんで
何とも言えないような顔で呆れたように笑った。
「うぅ…ごめんね…宇都宮くん」
「なんで藤沢さんが謝んだよ」
「だって…」
「好きなんだろ?アイツのこと」
「……うん」
「そっか…何があったか知らないけどー…
って大体さっきので分かったけど、早く仲直りしなよ」
宇都宮くんはそういうといつものように優しく目を細めて笑ってくれた。



