それは…隼斗が雪ちゃんと付き合っているということ。


事実かどうかはわからないけど、二人の様子を見ていると付き合っていても不思議ではない。



「頑張れーーっ!!!」


「いけるいけるっーー!」



みんな口々に応援の言葉を
発してすごく盛り上がっている。


そんな中、あたしの心はどこかブルーなまま。


ダメダメ!愛咲!


こんなに弱気になってたらみんなに笑われちゃうよ!



「あっ、隼斗くん走るよっ!」


「借り物競走でなに引くんだろうね」



近くにいる女子たちが次の競技に隼斗が出ることによってザワザワと騒いでいる。


まあ、あたしも内心はドキドキしながらグラウンドに視線を向けているんだけどね。



「パーンッ!」



走り出す合図がでると、
みんな一斉に紙に向かって一直線に走る。