「や、やだっ!!
もっと居てよ!!迷惑じゃないから!!」
むしろ、ずっと居ててほしいぐらい。
せっかく、今から謝ろうと思ってたのに。
「同居してるなんて
アイツが知ったら悲しむぞ」
「だから、宇都宮くんは友達で…っ!!
あたし、隼斗と仲直りしたいの!!」
あたしは必死だった。
本当にこのまま隼斗が
どこかに行ってしまいそうで。
この家から出ていったら
もう二度と話せないような気がしたんだ。
だから、どうしても
繋ぎとめておきたかった。
「…だからなに?」
なのに、冷たくそう言い放った隼斗。
だけど、こんなところで
怯むようなあたしじゃない。
「好き…かも。隼斗のことが…」
言ってしまった…。
でも、“かも”なんて
ズルいセリフを使ったあたしは卑怯者だ。