宇都宮くんはどこまでも優しい。
彼の笑顔はすごく魅力的で性格もいい。
でも、どんなにすごくてカッコいい人でも一度好きになった本気の相手にはみじんも叶わないんだよ。
あたしは隼斗にそれを
教えてもらった気がする。
「ただいま~」
吐き慣れたローファーを脱ぎながら言う。
「……おせぇんだよ」
すると、あたしの声を聞いて
リビングから隼斗が出てきた。
その顔は不機嫌そのもので……
学校にいた時よりも不機嫌だ。
「仕方ないじゃん」
告白されてた…なんて
口が裂けても言えるわけないよね。
「俺がどんな気持ちで待ってたと思う?」
トンッと小さく軽い音を立てながら壁に手をついて、隼斗と壁に挟まれたあたしの体。



