「隼斗…、ごめんね」
まさか、あの隼斗があたしなんかのためにあそこまでしてくれるなんて思ってもいなかった。
「別に…。
お前のためなら何万回だって頭ぐらい下げてやるよ」
ふわっ、と陽だまりのように柔らかく笑った隼斗の笑顔に胸がトクンと高鳴った。
「それに、俺は別にバレても困らねぇけど……お前が困るだろ?」
そういった隼斗の表情は切なげで
なんとも言えない気持ちになった。
「こ、困るとかそんなんじゃなくて…ただ…」
「ただ?」
「ただ…恥ずかしいっていうかなんというか…」
うわぁ、なんか自分で言っといてなんだけどすごく恥ずかしい。
「はぁー…なんなのそれ?可愛すぎるから」
あたしのほうに隼斗の男らしい手を伸びてきたと思ったら、隼斗はあたしの前髪を上げて、おでこにちゅっ、と軽いキスをした。
「これぐらいは許せよな」
なっ……///
なに今の…!!
あんな不意打ちアリですか…っ!?
あたしは放心状態におちいり、
しばらくその場から動けなかった。