「ううん、あたしこそごめんね」
「いや…、でも…」
「ん?なぁに?」
「いや…何でもねぇ…」
今、確実になんか言おうとしてたよね?
でも、言わないってことは大したことじゃないってことだよね?
そう、解釈しても……いいんだよね?
「ほら~、やっぱりあの二人付き合ってんじゃない!?」
「違うってば!同棲してるんだよ!」
「えっ!?マジ!?同棲とかやばくない!?」
「ホントホント!だって私、今日朝二人が同じマンションから一緒に出てくるところ見たんだもーん」
あたしたちのことを
ゆびさしながら話す女の子二人。
もしかして…朝の光景見られてた?
あたしは不安になって、
無意識に隼斗を見つめていた。
すると、それに気づいた隼斗はあたしの方を見てにっこりと優しく笑ってくれた。
それはまるで、
“大丈夫だ。安心しろ”
そう言ってるように見えて
不安な気持ちも消えて安堵の波が押し寄せた。



