「ごめんなさいは?」
くっ…、このイジワルめっ…!!
元はといえば自分がアホとか
言ってくるから悪いんじゃん!
あたしは何も悪くない!!
「い…じわる…アハハッ!!」
こんな道端で何をしてるんだろう、あたしたち。
幸い、人があんまり通っていないから良かった。
これ…はたからみたら変人じゃない?
「そうだ。俺はいつだって愛咲にだけイジワルだ」
んっ…!?
今、聞き逃しちゃいけないようなこと言わなかった?
気のせいかな?!
「ほら…いつまでこうしてるんだ?」
「うひゃひゃ…!!」
あたしのうるさい笑い声が朝の通学路に響く。
「ご、ごめ…んなさい…っ!!」
あたしはもう耐えられなくなって謝ってしまった。



