しかも、隼斗の顔は笑ってるけど…
目が笑ってないし、
こめかみがピクピクしてるよ!
「俺にあんなことしたらどーなるかわかってるよな?愛咲ちゃん」
ヒィッ……!!!
ニッコリと笑うその顔が
今は恐怖でしかない。
しかも、“ちゃん”付けなんて
もっと、危機を感じる。
「あ、あれはたまたま足が痛くて伸ばしたら…
ほら、あたし足長いから当たっちゃって!!」
上手いと言えない言い訳を並べるも……
「はぁ?チビのくせに足長いとか言うな」
一発で撃沈…です。
ですよね、最初から
通用するとは思ってなかったよ。
隼斗に制服の襟元を掴まれて、まるで、悪さをして捕まった猫みたいになっている。
「俺にあんなことした罰として…おりゃあ!」
「アッハハハハハハっ!!!!もう…やめて……!!こ…こしょ…ばい…!!アハハッ!!」
脇が弱いことを知ってる隼斗は
いつも脇をくすぐってくる。