「愛咲、なんか進展あったんだね」



吹き出したジュースを拭き終わって
すぐに真瑠はニヤニヤと頬を緩ませながらあたしにそう尋ねてきた。



「えっ!?どうして!?」



って……
さっきの反応じゃやっぱりバレバレか…。



「分かりやすすぎ」


「ですよね…アハハ」


「で?何があったの?」



あたしのから笑いとは違い、
嬉しそうに笑いながら言う真瑠。



「じ、実は……」



夏祭りに行ったこと

隼斗に告白されたこと

この夏あったことを
全て洗いざらい真瑠に打ち明けた。


すべて話終わると、
真瑠はますます頬をニヤニヤと緩ますと



「なるほどねぇ~…。
ついに、隼斗も動き出したわけね」



一つも驚くこともせず、むしろ当たり前じゃん?とでも言いたそうな顔をしていた。