「あぁ~暇だぁ~…」
それにしても、一人の時間って
こんなに暇だったっけ?
いつもは隼斗とグチグチ言いながらも
ゴロゴロしてるからまったく暇だなんて感じない。
なんかあたし気づけば
隼斗のことばっかり考えるような…?
そんなの、きっと気のせいだ。
───…ピーンポーン
一人で考え事をしていると
インターフォンが鳴る音が耳に届いた。
こんな朝早くに誰……?
宅配便にしては早すぎるし。
あたしはノソノソと
立ち上がって玄関まで向かった。
そこで、インターフォンについてあるカメラの映像を見て、誰が来たのかを確かめようとしてスクリーンを見てみると、そこにいたのは……
「真瑠っ!!!」
「ハロー、暇だから来ちゃった」
あたしはウキウキしながら
扉が壊れそうなくらいの勢いでドアを開けた。