いつもからかってくるからあたしのことは嫌いなんだと勝手に勘違いしてた。
「花火終わっちまったな。わりぃ…」
キラキラと火花が散っていく
夜空を見上げながらいう隼斗。
ずっと繋がれたままの手。
それを見ると、また胸が苦しくなる。
付き合っていないのに
こんなことしていいのかな?
「そんなの気にしてないよ。もう帰ろ?」
花火をずっと楽しみにしていたはずなのに、不思議とあたしはムカついたり、最悪とか思ったりはしなかった。
「おう」
ってよく考えたら隼斗が
あたしのことを本当に好きなら…
同居なんて、
だいぶヤバイ状況なんじゃ……。
でも、この五ヶ月間何もされてないし、
隼斗は無理やりするとか
そんなの嫌いだと思うし大丈夫だよね?