「か、カレカノかっ!!」
浴衣だし、いつもとは違う隼斗に少し…いやかなりドキドキしてる自分がいた。
こんな人が彼氏だったら幸せなのかな……?
思えば、隼斗は彼氏として
満点なんじゃない?ってくらいだ。
ルックスはいいし、家柄も。
それに、性格だって
あたし以外にはいいと思うし。
隼斗が他の女の子と一緒にいるところを想像するとなぜか胸が針で刺されたようにチクリと痛んだ。
なんなの…?
この胸の痛みの正体は何?
「……そうだったらどんなにいいか」
すると、なぜか寂しそうに
ぽつり、と隼斗が言葉をこぼした。
そうだったら……って。
もしかして、 あたしたちがカレカノだったら良かったのにって意味なのかな?



