「はい、どうぞ。400円になります」
「あざっす」
隼斗は出来立てのかき氷を屋台の人から受け取るとイチゴ味をあたしに渡してきた。
そして、400円を屋台の人に渡した。
「あっ!今度こそは…!!」
さすがに何回も奢ってもらうのは
いくら隼斗でも申し訳ないし…。
「だって、お前に奢ってもらったら後が怖そうだもん」
なっ…!!
確かにあとから、『あの時奢ってあげたでしょ!?』って言っちゃいそうな気もするけど……
って…!!!
そんなことあるかーいっ!!
「失礼な事言わないでよ!!」
「ウソウソ。
でも、こういう時は
黙って奢ってもらっとけ」
そんな優しい隼斗の言葉に
あたしの鼓動はドクンと大きく飛び跳ねた。
まただ。
なんであたし…隼斗にドキドキしてるの?



