イケメン幼なじみからイジワルに愛されすぎちゃう溺甘同居




「なんでこんなところに連れてきたわけ?」



花火まで時間もあるのに…。



「綿菓子…ゆっくり食べたかっただろ?」



あたしが食べ物を食べるのが人一倍遅いのを知ってるから食べやすいように人気のないところに連れてきてくれたのかな?



さりげない隼斗の優しさに胸がジワッと熱くなる。



なんだかんだいっていつも優しいんだよね。
嫌だ、とかいってもちゃんとやってくれるし、そういう所が本当に頼りになる。



「あたしのために?」


「それ以外になんの理由があんの?」


「ううん、ありがとっ……」



あたしがそういうと、
隼斗は優しく目を細めて微笑んでくれた。


そんな彼を見て
あたしまで嬉しくなって笑い返した。



「次はかき氷買いに行こうよっ!!」



まだ少し残っている綿菓子を二人並んで、
石に座って食べてながらそういった。


かき氷は絶対食べて帰らないと!