イケメン幼なじみからイジワルに愛されすぎちゃう溺甘同居




それすら、役に立たないのか……。

思わずこぼれ落ちそうになった涙をグッとこらえた。



好きじゃないのに…相手は隼斗なのに……

おかしいよ、あたし。



18時になるまでリビングでソファに座って耳にイヤホンをつけて音楽を聴きながら一人で隼斗が来るのを待っていた。



「ほら、行くぞ」



片方のイヤホンが外されて
頭上から隼斗の声が聞こえてきた。


あたしは両方イヤホンを外して立ち上がり、
隼斗のほうを振り向いて、言葉を失い、静止した。



「…やっぱ、変だったか?」



照れくさそうに自分の頭を
クシャリと触りながらあたしを見つめる。



「…」



あたしの視界に映る隼斗は
紺の浴衣を着ていた。


いつの間に着替えたの?


髪の毛もワックスで固めてあって、
いつもの何十倍も色っぽく感じた。