それから香織さんと他愛もない話をしていたけど、約束の18時が近くなったのであたしは家に戻った。
「ただいま~」
あたしが玄関に上がると、ドタドタと足音が聞こえてきてリビングから隼斗がでてきた。
「お前、どこいっ...て…っ!」
隼斗はあたしを見るなり、言葉を発するのをやめた。
「着付けてもらってたのっ♪」
浴衣の袖を持って、一度クルリと回った。
「……ふーん」
隼斗はそれだけ言うと、クシャりと頭をかいて二階の自分の部屋に行ってしまった。
無反応だったなぁ~…。
やっぱり、浴衣を着たって無駄だったのかな?
ほら、よくテレビであるじゃん。
浴衣マジックってヤツ……?
あんまり可愛くない人でも
浴衣を着たら綺麗に見えるっていうヤツ。



