「ひゃあ…!」



必然的に隼斗の胸に寄りかかってしまう。



「…おせぇよ」



すぐそばに隼斗の程よく筋肉のついた胸があってどうしてもドキドキしてしまう。


傍から見たら抱きしめられているように見える。


グッと近くなった距離に思わず顔に熱が集まってくるのが分かる。


こうやって改めて、近くで隼斗を見てみると
切れ目なくせに二重で、スッと通った鼻筋に程よいぐらい薄っぺらい唇。


やっぱり、イケメンだなぁって思う。


茶色くてサラサラな髪の毛の間から見える瞳にしっかりと捉えられて、あたしの心臓は爆発寸前。


きっと……今あたしの顔は真っ赤だ。


それを見られたくなくて、恥ずかしくて、思わず視線を下にさげた。