「おー、よかったじゃん。

でも、まだ強敵残ってんぞ」



……なにそれ?


もっと、『頑張った』とか
褒め言葉とかはないわけ?



「分かってるつーの!!」


「えっ、なんで逆ギレ…?」



戸惑いながらそんなこといってる隼斗を無視してそそくさと自分の席に戻り、腰を下ろした。



「お前らはまったく~、今は授業中だぞ?」



先生に注意までされちゃったし。

あたしはただ…隼斗に
褒めてほしかっただけなのに。


『頑張ったな』


たった一言。
そう言ってほしかっただけなのに。

少しだけでもあたしを認めてほしかった。


なのに……
あんなのひどすぎるよ…。


って、こんなのただのワガママだよね。