隼斗は冷蔵庫からお茶を取り出して
コップに注ぎながらそういった。


さ、最高……?


言ってる意味がよくわかんないですけど。
今、どこに最高な要素があったの?



「さ、最高…?」


「まぁ、分かんなくていいよ。じゃあ、おやすみ」



いつの間にか隼斗のコップの中のお茶はなくなっていてシンクにコップを置くと、何も言わずに二階へ行ってしまった。


分かんなくていいってどういう意味?
余計に知りたくなっちゃったじゃない……。


あたしはそう思いながらも隼斗のコップと自分のコップを洗ってから自分の部屋に行った。


隼斗、勉強してるのかな?
あっ、そういえばあたしも勉強しなきゃ。


徹夜したら明日のテストの時間に
寝ちゃいそうだからほどほどにしないと。


勉強机の前に座って、カバンからテキストと教科書を取り出して明日のテスト勉強を始めた。


明日も頑張らなきゃ。
あたしの夏休みが掛かってるし。


それと……隼斗との夏祭りも。


次の日がしんどくならない程度まで勉強し、眠りについた。