「これで夏休みは確定だ~!!!」
あたしはソワソワする気持ちを
紛らわすためにそういった。
「まだわかんねぇだろ?」
フッとまた呆れたように笑った隼斗。
「あ、呆れないでよ~…!!」
「ま、今回は俺が教えたから大丈夫だろ。
これで欠点なんか取ってみろ…?
夏休みは俺とみっちり勉強な」
今度は爽やかな笑顔じゃなくて
ニヤリ、と悪魔のように微笑んだ。
う、う、うっ……あ、悪魔だぁーーっ!!
「それだけは勘弁を……」
「まぁ、大丈夫だと思うけど」
そんなやりとりをして家に着いた。
もう同じ家に入るのも慣れた。
案外、五ヶ月なんてあっという間だよね。



