「も、もう真瑠ぃ~!!!」


「アハハッ、ごめんってば~!!」



と、いいながらも笑っている真瑠。
絶対、謝る気ないでしょ?!



「でもよかったね。
今年は補習行かなくて良さそうで。

…夏祭りはもちろん隼斗と行ってきなよ?」



真瑠がさっきまでとは違うトーンで
あたしの耳元でそう囁いた。


隼斗と夏祭り…?



───…お前は嫌いでも、俺は好き

───…俺が教えてやるから心配すんな



先程の隼斗の言葉とこの前のキスされそうになった時のことを思い出してボッと顔に熱が集まった。



「ちょちょちょっと!!
真瑠!変な冗談はやめてよ~!!」