「ふーん…」
なんなの?
その興味もないみたいな返事。
あんたが聞いてきたんでしょうが。
もしかして、またバカにしてる?
「じゃあ、今年は俺と二人きりな」
……は?
俺と二人きり、とか何いってんの?
いつも、二人きりじゃん。
ついに頭が狂ってしまったのか?
「何いってんの?いつも二人きり…」
「だから」
あたしの言葉を遮って隼斗は言葉を発した。
「俺が教えてやるから心配すんな」
えっ!?
隼斗が数学を教えてくれるの!?
「う、ウソ!?」
あの隼斗が……!?
いつも教えてって言っても返ってくるのは『ムリ』というたった二文字しか返ってこなかったのに…!?
どういう心境の変化!?



