だが、体が思ったように動かない。



 「やだ・・・・やめろ・・・・・・・」



 そして、女は、矢川に気づいた



 (・・・・あはは・・・・ねぇ・・・・これ、何か分かる?)



 きづいて否や、女は矢川に問うてきた。



 (・・・・これね、・・・・・お父さんの肉なの・・・・ふふうふあははは)



 「やめろよ!」



 もう、後戻りは出来ない。



 見てしまったから。



 無邪気に笑う彼女を、



 あの赤に染まる華を。



 それは終わり無き拷問。



 公園には誰も居ない。



 いるのは、狂ってしまった女と、



 それを見たまま動かない男の首だけ・・・・・。

















 END