私は何も知らなかった



 そう



 なにも



 公園の片端にその華は咲いていた。



 血のように燃える紅い華。



 そこにはもう誰も寄り付く事はないだろう。



 だってそれは、”悪魔の華”だから。



 ほら、来たよ。



 悲劇に満ちた悪魔の申子が・・・・・。