ひと月の妹


 「みかんさん、本当にごめんなさい。」

 おば様に鏡を差し出され

 鏡に映ったのは、星(アカリ)ちゃんの顔だった。

 「みかんさん、ごめんなさい。

 あなたの顔を勝手にしたのは、わたくしよ。」

 「司さん、おかしいの」

 「今日もお見舞いに来るから」



 事態を納得なんてできないまま

 病室に司さんがやってきた。

 「星(アカリ)、心配したんだぞ。」

 わたしを見ているのに 司さんは

 妹の星(アカリ)ちゃんを抱きしめ

 心配していた。


 それは心から妹を心配する兄の姿だった。