ひと月の妹


あんなにひとりで泣いた日々

何がいけないのか

本当に解らなかった

答えが両親にあったなんて

わたしと司さんじゃなく、両親・・・

司さんに、電話で話した。

わたしがおばさまに嫌われていた

本当の理由を

彼は知っておくべきだと思った。

彼は電話越しに言葉を繋げなくなっていた。

だから、わたしは彼に言った。

「どのみち、司さんとわたしじゃ進めなかったと思う。」

「みかんさんをちゃんと幸せにしてあげて」

「おまえは、これからどうするんだ?」

「わたしはもう・・・とっくに大丈夫だから」

「司さん、あなたが捕まえたのはみかんさんなの」

「それを忘れないで、彼女を幸せにしてあげて」

微かに頷く彼の声がする。

そうやって わたしたちはお互いの電話を切った。