ひと月の妹


 
君は憶えていないけど・・・

君が働き始めて
  
初めての飲み会

君はたくさん飲んだんだろうね。

ふらふらしながら歩いてて

誰か悪いひとに捕まりそうで

僕は思わず君の手を掴み

車に乗せて安全なホテルに

君を送っていったのに

君は彼と間違えて僕に抱きつき、

手を放さずにそのまま倒れこんだ。

僕は君に憧れて 

ずっと君以外に関心が持てなくて、このまま

一生ひとりでもいいかと思っていたのに・・・

時々、遠くから君の美しい姿を見て
 
そんな風に暮らそうかと思っていたんだよ。

僕の初めては君だよ。

(僕がもらったプレゼントだった。)

それから親父に外国へ飛ばされてただ働いて

やっとこっちに戻ってきて・・・

画廊から始まり本物の君に辿り着き

二度目も君に抱きつかれ

僕は君以外は無理なひとだよ

君のお姉さんと暮らしていても

君にだけ会いたくなるから・・・

僕がどれだけ君を好きか

君にすべてを伝えてはいないけど・・・

僕が今どれくらい幸せか

君にどんな風に伝えたらいいか

本当はいつも悩んでいるよ。

僕が欲しいものは君だよ

それ以外に欲しいものはないよ