日曜日。私は起きて、時計の針を確認するために再び携帯を開く。
昨日はあれから全然携帯に触れていないので充電の残量も昨日のまま、半端な45パーセント。なくなった約55パーセントの電気は、速水さんの連絡先をどうしようかと迷っていた証。
起きて早々、昨日の問題があっけなく私の頭を支配してくる。
内川くん、あの調子じゃ速水さんに「市田さんに連絡先教えますよ。」なんてアシストもしてくれてないんだろうな。
突拍子な思い付きって空気が露骨に出てたし…。
別れ際の内川くんの顔を思い浮かべる。
「何て連絡したらいんだよー。」
1か月半も喋ってない、気まずい感じなのに。
私は彼に連絡するためのアプリを開いた。
このまま連絡しないってのも一つの手かな。
私が速水さんの連絡先知っていることは、とりあえず今彼は知らないわけだし。
知っているってことが本人に伝わるようなことがあれば、その時はなんやかんやで誤魔化せば……
あれ、なんで?
開いたアプリのホームには、また新しい友達のところに誰かがプラスされていた。


