枝豆を食べ終わった私はおしぼりで手を拭いた。
速水さんとは「これ美味しい。」「あ、本当ですね。」なんて料理の会話をちょこちょこ交わすだけ。
それでもその微妙な距離感の感じに私は安心してしまう。
隣の部署の速水さんと私がすごい親しげに話してる、なんて内川くんと長嶋さんからしたらおかしな話だから。
そんな彼らは今は車の話でもしてるようで、先ほどよりますます声は大きい。手を叩いて大笑いするほどだ。
これじゃ速水さんと万が一盛り上がることになっても二人とも気にしそうにないな…。
変に憂慮しすぎちゃったのかも。


