しかしすっかり他愛もない話、速水さんとできるようになっちゃったなぁ。
DVDを見るっていう明日の予定もそうだけど、今お腹なったとか明日の晩御飯は何にするかとかそんな呟きまで彼に話して、そこから会話が弾んで。
こういうの当たり前じゃないんだよね。
私が速水さんとしかこうやって共有していないみたいに、彼が話してくれる些細な呟きも私しか知らないんだ。
それって……結構すごいこと、じゃない?
「ふはぁ。」
と、彼が小さく欠伸をこぼした。
「そろそろ寝ますか?」
「ん、そだね。」
彼の返事を聞いて私はベッドの中に寝転る。
「あ、でも。」
思い起こしたかのように彼は続けて口を開いた。
「まだ話してたいな、市田と。」
……速水さんったら。
「もう、ばか。」
すぐそううまいこといって、私のことからかうんだから。
「ばかってなんだよ。」
「ばかはばかですよ。」
私は笑いながら答える。
「市田は?
俺と話してたくないの?」
「んー、どうでしょう?」
からかいながら返事を誤魔化す私。
「会いたいの間違いか。」
速水さんはハハハと意地悪く笑った。
「もうちょっと、」
それは違うでしょと、笑いながら私はぼやく。
「素直じゃないからなぁ、市田は。」
彼は構わずクスッと笑った。
速水さんってこういうところだけは、本当子供みたい。
意地悪して、からかって、反応うかがって。普段はクールな印象なのに。
でも、だけど
「そういうところが好きなんだよね。」
「「………え?」」
「「今、なんていった?」」
わたし。


