そのまま視線を、速水さんと内川くんの真ん中に陣取ってる彼女にちらりとやる。
木野さん、アピールすごいなぁ…
例の、しな垂れるとはいかないけど、チャンスがあれば逃さず速水さんにぴとって軽くくっついてる。
む、胸、当たってんじゃないの?
違うか、当ててんのか。
……どうせ私はぺちゃぱいですよーだ。
またまたゴクゴクっとお酒を喉に流した。
「市田ビール進んでるね。」
「ちょっと。」
はははははーっと長嶋さんに愛想笑いを浮かべる。
「市田さんビール飲むんですね、意外だ!おいしいですか?」
甘い口調で、私たちの会話を聞いていた彼女が声をかけてきた。
「うーん苦いし、飲んでる割にまだ美味しさはよく分かってないんだけどね。」
飲まないとやってられないんです、
木野さんのアピール目の前にして、飲まずに入れられると思いますか!
「私、グレープフルーツのお酒ですけど
これおいしいですよ。後で飲んでみてください。」
「ありがとうございます。」
でも、特別悪い人ってわけじゃないんだよなぁ。
小悪魔より悪魔寄り、でも悪魔じゃない……うーん表現するのは難しい。
でも可愛い顔してお酒は飲む様で、彼女のグラスはもう3杯目。
前確か内川くん彼女お酒弱いって言ってた気するんだけど、おかしいな。もしかして、木野さん弱いのにいっぱい飲んじゃうタイプなんだろうか。
そうだったら、内川くんが彼女がいると飲むのが大変って言った理由がよくわかる―――…
これからもっとお酒進んでアルコール回ったら、今より彼女ひどくなるのかなぁ。生のしな垂れ見ないといけなくなるのかな。
それはキツイよ…。
「すみません、枝豆一つ。」
そっと私は店員さんに注文した。


