彼女に返事を終えると私は、一瞬彼のことがちらついたが連絡するのはやめておいた。
昨日は思わず連絡しそうになっちゃったけど、今は年末。
彼は忙しいかもしれない。
実家に帰っておられるかもしれないし。
私はもう一度寝転んでインターネットを開くと、ニュースと書かれた一覧のところを何気なしに詮索し始めた。
どれもこれも今テレビで流れているものと似たり寄ったり。ぼーっと思考を回転させるまでもなく、「へー」っと眺める。
しばらくずっとそうしていた私は、携帯の明かりか何かにやられて、だんだんと目がシパシパしてきていた。だけど目的も特にないくせ、何となく画面を閉じない。
わー、眠い。
私の意思とは異なるものが勝手にフリーズし始めて、強制的にそれをやめさせようとする。
もう、画面閉じよう。
画面下にある終了ボタンを押そうとしたとき。
「わ!」
何てタイミングなんだろう。
押そうとした約0,1秒寸前。
誰かから電話がかかってきて、終了ボタンと同じ位置にあった通話と書かれたそこを、有無を言う機会も与えられず私はタップしてしまった。
通話時間がカウントをはじめ、分からなかった通話相手の名前が既に露わになっている。
「……ばかやろ。」
ぼそっと呟く。
私は一つ咳唾をこぼし、高揚感を隠すようにちょっとだけむすっとしながら
「もしもし。」
電話に出た。


