意地悪な片思い


「うげ…」
 年末ということもあってか商品の価格は高騰していた。

特に野菜類がひどい。お正月は休むというスーパーではセールが行われていることも多々あるが、ここは正月も開店しているためその傾向が低いようだ。

なんとか見繕いながら今日の夕飯をカツにし、野菜を買わない方向で決定を持って行った。キャベツだけは我慢して買ったけどね。

 明日、31日は自分の家で年を越し、1日のお昼から実家に帰ることにしている。夕飯がさもしいのも今日と明日の辛抱。

私はお蕎麦を買い忘れないようにカゴにいれてしまうと、空いていたレジに持って行った。


 会計をすますと 買い物袋を左腕に提げお店を出る。通い路をしばらく歩いている内、ふら~っと白い雪が降りだした。

「雪だ…。」
 静かな間道に、私の声が一つ。
他に音がするのは私が立ててるビニール袋音のみ。

この間まではクリスマスだって町中騒いでたのに。町の様子に苦笑いを浮かべる。

25日が過ぎると一気に年末モード。
ただでさえこの季節は静かだってのに、益々その色を強め森閑としている。

雪は音まで吸い込んでしまうんだろうか。