パチッと目を開けると、窓から差し込む光がすっかり角度を変えてしまっている。
正確な時刻を確認すると、干している布団たちを取り込もうかという時間をすでに迎えていた。
あのまま寝てたのか。
起きる気力がなかなか起きず、ぼーっと白い無地の天井をしばらく眺める。そのうち、私の寝相のせいでベットの下の方にまで転がったとみられる本に気づいて、そいつを手に取るとそのままゆっくり体を起こした。
テーブルの端の携帯を目視。
画面開こうかな、やめとこうかな、虚ろに考える。
でも速水さん、そういえば忙しいときはつつかないんだっけ。
そしたら来てないのがオチだよね、
私は画面を開くことをやめ、再び転がることにした。
とピカン――緑のランプが点滅している。私はあわてて携帯を開く。
『ちゃんと帰れてるよ…笑
もしかして二日酔いだった?』
ついぞあっさり、そいつは画面に広がった。
『連絡おそ。』
そう、画面越しにでも笑いながら呟く、速水さんの様子が伝わってくるような文章だった。
まぁだけど、あながち2行目にくれている二日酔いの心配もそれが所以なんだろう。連絡遅くなったのは二日酔いのせいなの?っていう意味の。
私は本をその辺に置くと、そのままごろごろしながら適当に時間をつぶして
『無事で何よりです。そんなことはないですよ!』
って20分ぐらいたって送った。
別に何なら1分ほどで返事することもできるのに、すぐに返さなかったのは連絡を待っていたみたいに思われそうで照れくさいから。
本当は。
うん。ばかみたいに待ってたけど。


