意地悪な片思い


 それから無事本日の業務は終了。

サンドイッチが効いたのか、エネルギーを十分に補充できた私は、この日早めに帰宅することができていた。

夕食をとりいつもならだらけてしまう所を、5分も置かないうちに動き出し片づけると、その流れでお風呂も済ませてしまう。

まだ21時前。
随分と就寝まで余裕がある。

何をしようかな、
タオルで髪をガシガシふいていると、私は携帯がピカピカと光っていることに気がついた。

遥かな?
電源を入れロックを簡単に外すと、ポップアップ画面が表示され、連絡をくれた人の名前と文字が大きく表れる。

お。
心のうちで変な声をだして、私はその人の連絡先の画面を開いた。


『ド阿保』
『お金いらないっつの。』

……あほは余計だっつの。
というか、初めてくれた連絡がド阿保って!

1人ツッコミを終え、なんだかなと思いつつも笑いながら私は文字を打ち込む。


『値段も教えてくれないだろうし、
手渡しでも受け取ってくれないと思ったので、帰り際デスク上に置いておきました。

お疲れ様です。』

 サンドイッチ食べてる途中、付箋を取り出したのはそれをするためだった。

真四角の付箋に軽く文字を書きおとし、十分か不十分か分からないけど平均をとって500円玉をひょこりはせたんだ。