「三笠ぁ~!おちゅかれ~」
案の定泥酔した飯沼は、ふらふらしながら俺に手を振る。
ろれつもまわっていないし、重症だ。
だからハイペースで飲むなって言ったのに。
飯沼は先輩社員さんのエスコートで、俺とは反対方向へ引きずられながら連れていかれる。
あとで飯沼に謝罪させよう…
22時半すぎ。
終電の関係で新入社員歓迎会はお開きになった。
あれからは部長に絡まれることもなく、お酒を楽しむことができた。
藤堂さんはしばらく俺の隣で飲んだあと、彼女と同期の女性社員さんのほうへ席をうつった。
あれから話していない。
そうだ、もう一度お礼を言って帰ろう。
辺りを見回すと、彼女は店の入り口横の壁にもたれかかり、亘さんと話をしていた。
「大丈夫か藤堂。送ろうか?」
亘さんは彼女を心配そうに見つめる。
藤堂さん、どうかしたのだろうか。
「大丈夫です。一人で帰れるので」
彼女は笑みを浮かべて首を振るが、どこか顔色が悪く見える。
「藤堂さん、どうかしたんですか」
俺は二人に近より、声をかけた。
「ちょっと酔いがまわっているようなんだ」
亘さんはペットボトルの水を渡し、彼女に飲むように促す。
「もしかして…俺のせいですか」
俺を助けてくれたから、本当はお酒に強くないのに無理して飲んだからこうなってしまったんじゃないか。
「三笠くんのせいじゃないわ。気にしないで」
彼女はそう言って微笑むが、やはり顔色は優れない。
案の定泥酔した飯沼は、ふらふらしながら俺に手を振る。
ろれつもまわっていないし、重症だ。
だからハイペースで飲むなって言ったのに。
飯沼は先輩社員さんのエスコートで、俺とは反対方向へ引きずられながら連れていかれる。
あとで飯沼に謝罪させよう…
22時半すぎ。
終電の関係で新入社員歓迎会はお開きになった。
あれからは部長に絡まれることもなく、お酒を楽しむことができた。
藤堂さんはしばらく俺の隣で飲んだあと、彼女と同期の女性社員さんのほうへ席をうつった。
あれから話していない。
そうだ、もう一度お礼を言って帰ろう。
辺りを見回すと、彼女は店の入り口横の壁にもたれかかり、亘さんと話をしていた。
「大丈夫か藤堂。送ろうか?」
亘さんは彼女を心配そうに見つめる。
藤堂さん、どうかしたのだろうか。
「大丈夫です。一人で帰れるので」
彼女は笑みを浮かべて首を振るが、どこか顔色が悪く見える。
「藤堂さん、どうかしたんですか」
俺は二人に近より、声をかけた。
「ちょっと酔いがまわっているようなんだ」
亘さんはペットボトルの水を渡し、彼女に飲むように促す。
「もしかして…俺のせいですか」
俺を助けてくれたから、本当はお酒に強くないのに無理して飲んだからこうなってしまったんじゃないか。
「三笠くんのせいじゃないわ。気にしないで」
彼女はそう言って微笑むが、やはり顔色は優れない。



