「ん・・・」
ぼんやりとした目で差し込む光に目を瞑る。
ん・・・?
もう一度そっと目を開けた。
カーテンの隙間から光が差している。
温かいベッドの中。
部屋を見渡すと、
そこに見知らぬ景色があった。
ぼんやりとした頭がハッと目を覚ました。
「ここは・・・!」
ん・・・?
あれ・・・
ここは、どこだろう・・・?
昨日は確か・・・。
記憶の糸を必死に手繰り寄せる。
たしかーー
車の中に乗り
車の揺れが心地よくてそのまま・・・
それから・・・
えっと・・・。
それから・・・
え・・・?
そんなバカな・・・。
記憶がそこでプツリと途切れている。
ーーそして
なぜか暖かなぬくもり。
もしかして・・・
そんな、まさか・・・
さあっと頭から血の気が引くのがわかった。
そして・・・
嫌な予感を感じて
そっと隣に視線を移した。