「もう鬼ごっこはもうおしまいだ!
おい!お前ら出てこい!」
一人の男の合図で
私の前の物陰からぞくぞくと大勢の男たちが出てくる。
どうしよう・・・
挟まれてしまった。
前にも後ろにも私の逃げ場はもうない。
不穏な空気が流れる。
背筋に走る鋭い悪寒
額に伝う冷たい嫌な汗
ひどくうるさい鼓動
恐怖で身がすくむ。
一人のボスのような男は
ニッと不敵な笑みを浮かべ不意に私に手を伸ばした。
「もう終わりだ」
恐怖を感じ私は後ろへ下がった。
もう本当にダメかもしれない。
このまま捕まってしまうの・・・?
男たちが迫り、私は後ろへ下がった。
そして
すぐ横の壁が背中についてしまった。
この人たちの目的も
私をどうするつもりなのかは何にもわからない
だけど、逃げ場はない。
ぎゅっと目を瞑り
恐怖で声にならない叫びをあげる。
「うわぁっ!?」
なぜか背中についてた
壁がなくなり身体が後ろに倒れる
えっ・・・?
身体が後ろに・・・
倒れる!?
