偽王子と嘘少女



そこまで頭が良くないなんて言っていたけど、そんなの嘘だ。


私からしたら、その点数は十分賢いと言える。


「柊は?」


「私、は…」


カバンからテストを取り出して、一つ一つ見ていく。


ダメだ…こんなの、比べられるような点数じゃない。


自分の馬鹿さ加減にがっかりしながらも、待ちわびている彼にきちんと伝えた。


「……125」


「ぶっ!」


口にした瞬間、間をあけずに笑い出した藤堂くん。