偽王子と嘘少女



これは心配しているわけじゃないの。


紫水くんは、私にとって神の領域の存在だから、嫌われたくないから、色々と不安になるだけ。


「じゃあ、放課後遊びに行けばいいじゃん!」


「いやいや、かぐやにそれはハードル高いで………しょ!?」


どこからか聞こえた声の存在に、希子が驚く。


私と希子以外に、第三者がいる。


声の方へ目を向けると、そこにいたのは、園川さんだった。


「やっほー、久しぶり!」


「久しぶりって、毎日会ってるでしょ」


園川さんが絡むと、希子はすぐに不機嫌になる。