「誰? 藤堂くんの?」 名前が書いてないため、誰の連絡かわからない。 「…紫水ってやつ」 「えっ!?」 また照れたように顔を染める彼。 聞き間違いではないよね…。 だったら、どうして私に? 「これしか、方法はなかったんだよ。お前があいつと仲良くなれば、前のようにいじめられることもなくなるだろうし…何しろ、柊と気まずいままなんて嫌だし」 一石二鳥だろ、なんて笑う。