「おい、お前か?新人…小野寺紀香」

いきなり知らない人に名前を言われてビックリする。

なぜか、その人は白衣を着ていたのできっと編入する学校の先生だろう。

「あ、はい!わたしです」

「そうか、ちょうど良かった。もう荷物は部屋に届いている。…ほい、部屋の鍵」

「あ、ありがとうございます」

鍵を見ると以外としっかりしていて少しホットした。

「それにしてもこの時期に編入なんて珍しいな?」

その人はわたしの顔をのぞき込んで言った。

「…あ…はい、そうですよね。自分でもそう、思います…」