二人も当日について話しているようだった。

「当日は一緒に行こうか、茜?」

里緒菜が私に提案してきた。毎日一緒に登校しているんだしもちろん喜んで私は頷いた。

「うん、一緒に行こうね!」

私たちの話に凌平が乱入してくる。

「俺らも混ぜてよ♪」

無邪気に凌平が私達に尋ねてきた。

「あんたらも一緒に?」

なんともイヤそうな顔で里緒菜が対応した。
夏目も…ってことよね?

「凌平はともかく夏目って私達とは反対じゃない、家?」

私が無理なんじゃないかと聞けば、

「俺らと煌太の家の中間で待ち合わせだ~!」
「…決まり?」

私が里緒菜に聞くと手で顔を覆って

「最悪だ……」

何故か絶望に満ちていた。

「夏目はそれでいいの?」

チラリと見つつ聞けば

「ん?……ああ、特に問題ない」

どことなく嬉しそうな顔に見えた。
皆と行くのが嬉しいのかな?


そんな私と夏目を里緒菜はムッとして、凌平はニコニコと楽しそうに見ていた。