「?」

どうして私のところへ来たのかわからずキョトンとしていると、私に顔を寄せて小さな声で

「何かあったらちゃんとあたしに相談しろよ」

そう言うと顔を話して「トイレに行ってくる」と教室から出て行った。
私のことを心配してくれたんだ。

「柊も席が隣だしヨロシクな?」

「……仕方ないからね」

私を見ているのはわかったけど、素っ気なく返事をしてしまう。

昔みたいに笑いながら「当たり前だよ!」と返事が出来れば良かったのに…。

可愛くない言い方しちゃった。

『仕方ない』なんて、何で言っちゃうかな…私。


目線だけ夏目に向けて様子を見るけど、特に気にした様子はなかった。


久しぶりの会話は、自己嫌悪で終わった。