それはきっと恋じゃない






「はるねはさぁ、好きな人いないの?」

「たしかに。はるねのそういう話聞かないよね」




「いないいない〜!恋とかしたことないんだ」




美麗ちゃんとほのみちゃんが
頬杖をつきながら聞いてくる。

お昼ご飯のお弁当をつつきながら、
わたしは笑ってそう答えた。



美麗ちゃんもほのみちゃんも、
中学時代からの友だちだ


二人ともその時から可愛くて、男の子には一目置かれていた存在だった。


どうしてそんなふたりとつるんでるのって
よく聞かれるけど

そんなことは考えたことがなくて

ただなんとなく気があって 一緒にいるようになった、それだけ。


ふたりが私のことをどう思っているのかはわからないけど、わたしは2人を仲のいい友達だと思ってる。


2人も、わたしのことをそう思っていてくれたら嬉しい、っておもう。