それはきっと恋じゃない



そこで俺は、
ちょうど他校の女子のやり取りしていたその彼女に、写メを送ってくれるよう頼んだ。

木下ほのみ

前に会った時、かなり可愛かったから
もしかしたら雪路も一目惚れしてくれるかもしれない



「うんうん、我ながらいい作戦」


「何ブツブツ言ってんだ和也」



怪訝に俺を見る雪路の頬は
お弁当を口に含んでいるのか、少し膨らんでいる。


「雪路はさあ、モテるのになんで彼女作んねえのさ」

「またその話か」


嫌そうに眉をひそめられる。


「だって勿体ねえよ。お前かっこいいし」

「別にかっこよくないし顔関係ねえだろ。

女とか彼女とか、めんどくせえだけだよ」



そんな会話をしているうちに、
木下ほのみから写真が送られてきていた。


……やっぱ超絶可愛い。


木下ほのみも、隣にいる微笑んだ子も、かなり美人だ。


類は友をよぶっていうのはこういうことだな。



「……ん?」



俺は、ふと真ん中にうつる女の子に気がついた。