暗闇の出口はどこですか?

あれ?なんでここに居るの?

遼「あ、目覚めた?痛いとことかある?」

そう聞かれた瞬間に、体の至る所が痛み出した。

あ、そっか。階段から落ちたんだっけ。

しかも誰かに押されて…。

「大丈夫。遼河が運んでくれたの?」

遼「そうだよ。魁翔達ももうすぐ来ると思うから。


「うん。ありがとう。」

遼「ところで、どうして階段から落ちたの?」

ギクッ

やっぱり聞かれるよね…

でも、ここで本当のこと言ったら遼河を邪魔を辞めさせられる気がする…。

だって、あの時頑張って後ろを振り返って見えた顔は多分遼河のファンだったから。

まだ何も掴めてないのにここで終わるなんて絶対嫌だ。

だから、嘘をつくしかないんだ。

「…教室戻らなきゃって焦ってたら、足滑らせちゃったんだよね…。ほんとに馬鹿だよねー。」

アハハハハと笑って誤魔化す。