手をひらひらさせながらその場から去っていった。
そのあとの授業は間に合ったんだけど、ちょっと後悔。
さっき色々聞いとけばよかったなー…。
それにしてもあの時遼河が言った”あの子も同じだから”ってどういう意味なんだろう。
遼河の辛い過去には女の人が関係しているのかもしれない。
ただ、遼河に直接聞いても綺麗にかわされちゃうだろうしなぁ…。
今すぐどうこうできる事じゃないよね…。
それでも…。せめて女遊びがもう少し収まってくれれば。
このまま女遊びを続けても遼河が辛いだけというのはわかる。
よし!明日からあの朝の恒例はなくそう。
私がやめてって頼んでもやめてくれないのはわかりきってる事だから邪魔するしかないよね!
そして次の日の朝。
いつも通り車から降りる。
「きゃーー!!!」
あ、来た。
「あの遼河君…。」
よし今だ。
「遼河!!早く行こう。」
そう言って遼河の腕を引っ張って走る。
遼「っ!?雪音ちゃん!?」
周りは唖然として見ているけれどそんな気にせず進む。
ここまで来れば大丈夫かな?
遼「雪音ちゃん!?」
遼河に呼ばれてその場に止まった。
遼「あ、やっと気づいてくれた。
いきなりどしたの…?」

